形見分け

遺品の形見分けのマナー

おこなうタイミングとトラブル回避のために!

形見分けとは、簡単に定義すると故人の衣服や所持品などを親しいい人(家族、親せき、友人などすべての人)に分配して故人を偲んで頂くことです。

法律で規定されるものではなく、おこなうかおこなわないかは、ここ及びそれそれの家庭で自由であり、あくまで日本の習慣のひとつです。

 

まずは最初に、形見分けと遺品整理の違いについて理解をしておく必要があります!

形見分けとは、故人と親しかった人に遺品を贈って、その品物を通して故人を偲び、思い出を共有して、故人を供養すること。但し、価値の高いものは相続財産となるので注意が必要です。

遺品整理とは、故人の残したすべての品物を、残すものと不用なもの、捨てる(廃棄)ものに仕分けることです。

形見分けのマナーとしては、上記のように故人の思い出の品を身近において頂くことで、故人との思いでを偲ぶという目的であり親族や故人と親交の深かった人などに遺品を贈ることを言いますので、やたらとやみくもに贈るものではありませんのでしっかり認識をしておきましょう。

☆ 形見分けのルールについて ☆

とくに実行する時期が特に決まっているわけではなく、宗教ごと、宗派ごとに一応の決まりはありますが、国で統一されたルールや習慣ではありません。但し、形見分けを贈る場合、品物にも注意が必要です。遺品によってはトラブルが生じる原因となるため、知識を得てから形見分けを行う必要があります。そのため以下に形見分けの際に気をつけたいポイントやルールをご紹介します。

1.形見分けを行う時期とは

形見分けは、なくなってから49日ごろに行う事が一般的です。49日の忌明けが近づいたころ、故人の愛用品、衣服、装飾品などを整理し、忌明け後に形見分けとして親族や故人と親交が深かった人などに遺品をお渡しします。ただし、宗派により形見分けをする時期が異なる場合がありますので調べておく必要がありますが下記に一般的なことを記します。

仏式 の場合は、49日の経過後に形見分けを行う事が通例です。忌中は故人を偲ぶ意識が強い時期であるため、形見分けはしないほうが良いとされています。

神式 の場合は、三十日際(30日後0)五十日際(50日経過後)というタイミングはありますが、30日では早すぎることで、50日後に形見分けを行うことが一般的です。仏式同様、忌明け後に形見分けをします。             宗派とは:神社神道・教派神道・国家神道・宮廷神道・学派神道のことを指します。

キリスト教 の場合は、一か月命日の追悼ミサである30日経過後に形見分けを行います。キリスト教に形見分けという習慣はありませんが、日本では没後30日目の召天記念日の後に行われる場合が多いようです。但し教派によっても異なり明確な分類判断は難しいです。                                          教派とは:プロテスタント・カトリック・オーソドックス・ロシア正教・その他新教派のことを指します。

2.形見分けをする際の注意すべき点

a. 目上の人には贈らない 形見分けをする際は三上の人には贈らないことが、マナーです。形見分けは目上の人から目下の人へ贈ることが基本ルールになります。目上の人に贈るのは、失礼にあたるとされてきました。目上の人に贈る場合は、本人の強い希望があった場合のみにしましょう。

b.現金は贈らないほうが良い  強要しなけれは、法律的には問題ない。但し110万円を超える場合は贈与税がかかり贈られたほうが払うことになりますので、そのことをお伝えしたうえで実施することをおすすめ致します。

c. 遺品を包装しない 遺品を包装しないことも形見分けのマナーの1つです。箱に入れたり包装したりすることは基本的に避けましょう。プレゼントとは異なるため、贈る際は半紙などの白い紙で包む程度が望ましいです。

d. 高価なものを贈らない 高価すぎるものを贈らないことも礼儀です。高級品は、相続財産という扱いになる可能性があり。贈与税が発生することがあります。また、形見の品の価値が大きく異なる場合、受け取り手に不満がでる可能性もあるため、価値がありそうなものは、避けたほうが無難です。

e. 形見分けの品は受け取り手が喜ぶもの 形見分けというのは、けっして贈られる人のこのみに合っていないものや不用なものを押し付けることではありません。形見分けの品は、受け取る方の気持ちにしっかり寄り添って選ぶことが大変大切です。受け取る側の年齢や趣味を考えて、衣類やアクセサリーなど受け取り側にふさわしいものや喜んでもらえるものを選びましょう。故人と親しかった方に思い出として大切に愛用していただけるように、故人の愛用品をよく考えて上手にわけることなどのきめ細かな配慮が必要です。

f.お礼、お返しは不要 これはルール的にしないほうが良いということだけではなく、しないほうが普通だからです。このことは不慶事といい喜ばしいことではないためです。また手紙での返事もしないほうがよいとされています。形見を受け取ってまったく連絡をしないということもどうかと思いますので、電話で連絡するほうが良いでしょう。

形見分けは受け取る側が嬉しいと思えるものを贈ることが大切です。形見の品は選択が難しいこともあると思いますが、受け取る側に縁があるものを選びます。そのため遺品整理で形見分けする品物を事前に分ける段階で、リストを作っておくと、間違いや勘違いなどのトラブルを防ぐことができます。

3.一般的に贈られている品物の例

a. 実用品について 具体的に腕時計やかばん、万年筆などの故人の愛用品を形見分けの品として選ぶことは多いものです。高機能カメラや装飾品を渡す場合もあります。鞄などは、持ち手や肩掛けが破損していることもありますので、できれば、修理して使って頂きやすい状態にしておきましょう。万年筆や腕時計などは、メンテナンスしなければならない場合もありますので、必ず確認しておく必要があります。

b. 衣類について 洋服や着物は、故人の偲ぶ品物としては選ばれやすいものでもあります。衣類は贈る前にクリーニングに出しておきましょう。着物の場合は、衣服としてではなく数珠入れやバッグなどにリメイクして贈ることも多くなってきております。尚、受け取るひとが見つからない衣類であれば、慈善団体や必要とする団体に寄付すると、大変喜ばれます。

c. 宝石や貴金属について これらも形見分けの品物としては人気があります。ただし、受け取り側の好みやサイズなど違いもあり、最近ではリメイクして贈ることもあり喜ばれると思います。ただし、贈与税がかかる高価なものの場合もありますので、受け取る人に迷惑がかからないように配慮することが必要です。これもまた高価なものは場合によりもらった側に贈与税がかかる場合もありますので注意が必要です。

d. アクセサリーなどの小物について 故人が身に着けていたブローチや財布、ネクタイ、ベルト、眼鏡などは、思い出を偲ぶにはとても良い品物です。ただ、日頃つかう頻度が高いものなので、壊れていたり汚れていることが多いので、きちんと修理等メンテナンスをしてから贈るようにしましょう。

e. 家具について これはほとんど大きいものですし、デザインによっても置く場所がないこともあり得ますので、一時保管場所などを含めて事前確認を、きちんとしておかないといけません。

f. 収集品ついて 故人が趣味として収集していた物や道具なども、形見分けの際に選ばれることが多いものです。本や絵画をはじめとして。囲碁や将棋、釣り具などがあります。故人の愛読書もまた故人を偲ぶには良い品物です。但し、好みや要不要がはっきりと分かれる為、受け取る人にきちんと説明して確認してから贈りましょう。

g. 写真やビデオ 故人の思い出が詰まった写真やビデオは、是非関係の深い人に持っていてほしいもので、人気のあるものです。ただし、写真は思い出を鮮明によみがえらせますので、お断りになる場合もあります。無理に押し付けることがないようにします。また、写真は共有していることも多い品ですから、受け取り側に確認してから贈るようにします。

4.形見分けのトラブルと回避について 

①相続トラブル 形見分けで最も注意したいことが、相続トラブルです。特に、形見分けはお金が絡むトラブルが発生することがあります。たとえは、故人との関係性があまりわからない人から、換金性の高い品を要求されることがあります。また、相続手続きが終わった後に出費がかさむ事態が生じた場合、遺産分配に関する不満がでるケースもあります。基本的には相続関係者でしっかり話し合いをして決めることがトラブル回避につながります。

②形見の受け取り方 ご遺族から形見分けのお申し出を頂いた場合は、受けるのがマナーです。もちろんどうしても受け取れない理由があれば、丁寧に説明してお断りしても良いですが、ご遺族の気持ちや故人のことを思うと、できるだけ受け取るべきと思います。また、受け取ったあとになって形見分けの品物をどうしても処分しなければならなくこともあります。その場合には「お炊き上げ」をすることにより、気持ちも楽になります。お炊き上げは、お寺や神社などで品物に宿った魂を抜いたあとで燃やし、その品物を丁寧に浄化・供養する儀式になります。ただし、品物を燃やすことになるため、品物の材料などによっては、お炊き上げを受け付けてもらえないものもありますので、必ず、神社に確認してから、持ち込んでください。

③形見分けのお礼 基本的に必要ありません。お礼の品はもちろん、お礼の手紙も送る必要はありません。

まとめ

これらのいろいろなトラブルを未然に防ぐためには、なるべく早いうちに形見分けの準備をすることが重要です。遺品を換金できるもの、形見分けに使用するもの、処分するものに分類し、鑑定してもらったり、見積もりを出してもらったりしておきます。金額の証拠となるものがある場合、遺品相続についてもめることが少なくなります。遺品整理を専門業者に依頼して公平に処理することもトラブルを避ける方法になります。なお、形見分けをする場合は、親族などに事前に相談し、許可を得ておく必要があります。親族間のトラブルは問題も多く、特に情報の共有とオープンな進め方をすることで、最大かつふく雑な親族間のトラブルをなくすことにつながります。

人が亡くなるということは、大変悲しくてつらいものです。形見のことまで考えられない人が多いと思います。しかし、故人をいつまでも忘れないためにも親族や故人と親しかった人には形見分けをして故人をいつまでも偲ぶことをおすすめ致します。

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